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予防美療に役立つ白樺樹液の科学的根拠

白樺樹液にまつわる民間伝承の根拠


ほのかな甘さとさわやかな飲み心地で好評な白樺樹液。ロシアやフィンランドなどの北方圏の国々では昔から「森の看護婦」と呼ばれてきました。また北海道のアイヌ民族は健康に良いとして、山の神々に感謝しながらそのまま飲んだり、発酵させてお酒にしたり、料理の水として千年も利用してきました。この樹液の効用や民間伝承に根拠はあるのか。近年北海道大学などで研究がすすみ、少しずつその謎が解明されつつあります。また美容面でも白樺樹液の効用が注目されるようになり、化粧品の成分として使われるようになりました。ぷろろ健美堂は早くから白樺樹液の効用を健康と美容に役立てようと、10年前に白樺樹液ドリンクを発売し、また化粧品の水の代わりに白樺樹液を基剤に使ってオーガニック化粧品をスタートさせました。天然成分100%のぷろろ化粧品は、美しい肌を育むだけでなく、肌トラブルの人にも浸みることなく使える化粧品として、多くの方に役立ってきました。では白樺樹液の効果には、どのような科学的根拠があるのでしょうか。
 

白樺樹液に含まれる成分の組成


白樺樹液は民間療法に利用され、さまざまな効果が伝えられてきました。その歴史は1000年の昔にも遡ります。たとえば成人病、利尿作用、便秘やデトックス、胃腸病、リウマチ、関節炎、浮腫、扁桃腺炎、湿疹、などの効果が伝えられています。痛風の痛みを和らげ、やけどに塗るとヒリヒリ感や痛みが止まったといったように、痛みを緩和する報告が多くみられます。また白樺樹液の美容的価値が認められるようになり、保湿効果、表皮のターンオーバー促進、美白効果、抗酸化能などに着目した商品も登場しています。民間療法における伝承は長年の経験が積み上がってきた結果ですが、科学では何が解明され、どんな解釈がなされているのでしょうか。まだわからないことも多いのですが、近年の北海道大学などの研究で、その作用が徐々に解き明かされつつあります。

白樺樹液の主成分は、グルコース(ブドウ糖)とフラクトース(果糖)がほぼ1対1で存在しています。砂糖はほとんど含まれないので、健康的な成分といえます。ミネラル分が豊富で、カルシウム、カリウムが多く、体に不可欠な微量成分であるケイ素、マグネシウム、リン、ナトリウム、鉄、銅、マンガン、亜鉛、セレンなどが含まれます。また17種類のアミノ酸が含まれており、ほかに有機酸、多糖類、ポリフェノール、タンパク質、配糖体などの有機物も含まれています。市販のミネラルウォーターに比べると、そのミネラルの種類も量もはるかに多いことであり、また渓谷の水や地下水のミネ分ともその組成はかなり異なっています。このことは、白樺が春先の開花・開葉に備えて必要な養分を根細胞で濾過・選別しながら、必要なものを選別して吸い上げているためと考えられています。

 
 


             採取現場で樹液を飲む子供

 

最大の特徴は活性酸素の除去


配糖体の一つであるシリンガレジノールには、ストレスを緩和する作用があり、多糖類のキシランには、コレステロールを低下させる作用があります。自然の水に比べてナトリウムが少なく、カリウムが多い点は、生き物の細胞の水分にちかいものといえます。実験の結果、ストレスを軽減し、活性酸素を除去して免疫力を高めることがわかっています。運動による疲労に対して、活性酸素を除去することで疲労を軽減し、その耐疲労効果は30~40%も高まることが動物実験で確認されています。
何といっても白樺樹液の大きな特徴は、すでに述べたように活性酸素を消去する作用です。北海道大学の実験では、SODに似た活性(SOD様活性)の存在が報告されています。SODとは、体内で生産される活性酸素を消去する酵素のことです。SODは経口投与しても活性は得られませんが、白樺樹液は経口摂取することでストレスによる胃潰瘍を軽減する効果が認められています。活性酸素の源流となるスーパーオキシドラジカルアニオンは、動植物が生きて活動するかぎり体内に生成される有害物質ですが、これを効率よく分解して解毒するのです。
 

テクノストレス社会への貢献


スーパーオキシドラジカルアニオンが分解されると、毒性の強い活性酸素の過酸化水素が生成されますが、体内にはこれを分解するカタラーゼという酵素が大量に存在し、水に分解して無害化しています。SODとカタラーゼの共同作業で、過剰に生成された過酸化水素を解毒しているのです。ところが人体のSOD生成能力は20歳をピークとして、加齢とともに減少していくため、健康にとって困った事態になります。そこで外からSODを補う必要が生じますが、ここで白樺樹液のSOD様活性が大きな役割を果たすことができるのです。白樺樹液を飲用すれば、SOD様活性の補給ができるからです。
現代社会はテクノストレス社会といわれ、人は日常的に苛烈なストレスにさらされています。ストレスは体内の血液の流れを変調させ、ときに胃に孔が開くほどで、胃がん発生のリスクを高めるなど、細胞中の活性酸素の過剰な生成が大きな問題となります。昨今、お茶のカテキン、ワインのアントシアニン、大豆のイソフラボンなどのポリフェノール類がもてはやされるのは、その抗酸化力に注目が集まっているからです。動物の体内でSODが生成されるには、銅、亜鉛、マンガンなどの重金属イオンが必要とされます。それらがイオン化していることが重要なのですが、白樺樹液のそれはイオン化した状態で存在するので、体内でSODの生成に関与している可能性が大きいと考えられています。とはいえ、白樺樹液の薬効や作用に関する研究は、まだ入り口の段階といってもよく、科学的なデータが少ないのが現状です。今後の研究の成果が待たれるところです。
 

全樹がいわば薬の樹


なお、白樺の樹木2万本に1本にしか生えないといわれる「チャーガ」というキノコがあります。チャーガは白樺の養分を吸い尽くして15年ほどかけて成長しますが、養分を吸い尽くすために白樺の木はやがて枯れてしまいます。このチャーガを煎じて飲むとさまざまな薬効があるとされます。ロシアのノーベル賞作家ソルジェニーツィンは、若い時分に胃ガンになり、主治医のすすめでチャーガを摂取して胃がんを克服しました。その体験を長編小説「がん病棟」(新潮社刊)に著しました。彼はのちアメリカに亡命し、再発することなく、冷戦後に帰国して89歳の人生を全うしました。ロシアではこのチャーガを原料とするべフンギンという抗ガン治療薬が公認薬となっていて、病院の治療にも用いられています。
 
また白樺の樹皮にはべチュリンという抗菌効果のある薬効物質があり、エイズ治療薬やがん抑制にかかわる成分が採取されています。白樺の葉には、タンニン、サポニン、フラボノイド、ビタミンCなどの抗酸化成分が含まれ、芳ばしい白樺茶として飲まれています。白樺はいわば樹木全体が薬の樹なのです。白樺のこれらの成分を取り入れた健康ドリンク「ぷろろ白樺の恵み」は、白樺樹液に樹皮と葉のエキスを加え、抗酸化力を補強したドリンクです。樹液といえばカブトムシの樹液を連想しがちですが、まったく違います。無味無臭、透明で、水代わりの水分補給に飲用できて、飲んだ後にはほんのりと甘みが感じられる程度で、子供も老人も妊婦も、誰でも安心して飲用できます。
白樺樹液の健康効果は、病気になってから飲むというより、病気にならないための予防を期待して飲む方がより健康的で賢明な飲み方といえます。医療逼迫や社会保障の心配がささやかれる昨今、病気にならない体で人生を健康に生きることが、なにより大切といえるのではないでしょうか。
 
 

            ぷろろ白樺の恵み

 

無添加加工は日本独自の技術


なお、外国産の白樺樹液には、ソルビン酸、亜硫酸塩などの防腐や保存料が添加されており、天然そのままの製品はありません。タンパク質などの養分が空気に触れると雑菌が繁殖して腐敗するからです。1年のうち春先のたった1ヵ月しか採取できない樹液の保存や流通には、やむを得ないとされています。またレモン汁や砂糖、炭酸やキシリトールなどで味付けされたものが多くなっています。
これに対して、北海道で採取・加工される白樺樹液は、加熱殺菌すると同時にすぐさま真空状態で瓶詰めして密閉する製法を成功させ、無添加で天然状態のまま製品化しています。「ぷろろ白樺の恵み」に凝縮されたこの製法は世界に誇るべき最先端の技術といえます。

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