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シミの原因になるメイク用品のタール系色素


タール系色素にシミや発ガン性の指摘


女性のメイクの楽しみはその豊かな色彩にあるといってもいいほどです。ただその美しい色のほとんどは石油を原料とするタール系色素です。タール系色素は沈着しやすく、シミやくすみの原因になります。また発ガン性やアレルギーの懸念が指摘されているものがあります。最近は天然成分の色素でも豊富な色が出せるようになっているので、成分表示をよく確認して安全な商品を選びたいものです。化粧品に使われる色素には、タール系色素、動植物由来色素、無機顔料の種類があります。「〇色〇号」など数字のあるものはすべてタール系色素です。タール系といっても最近は石炭由来のコールタールではなく、石油が原料のものがほとんどで、鮮やかな赤、黄、緑、青などの色があり、化粧品だけでなく食品の着色にも用いられています。しかしアレルギーや黒皮症、発ガン性や奇形を引き起こすといった健康を害するものもあり、北欧やアメリカなど食品への使用を禁止する国が多くなっています。
 

メラニンを沈着させるタール系色素


女性の化粧品選びで「落ちにくくて、発色がいい」というのは、魅力的な要素のひとつですが、合成着色料であるタール系色素には危険性も指摘されています。全国の消費者センターへの化粧品被害の相談では、合成着色料による相談が約40%も占めるといわれています。タール系色素がシミになりやすいのは、皮ふに紫外線が当たってメラニンができ、肌に残らなければ問題ないのですが、タール系色素はたんぱく質を溶かすことでメラニンが肌に沈着してシミになるのです。またまたタール系色素が体内に入ると、メチルニトロソ尿素という有害物質が生まれ、脳の前頭葉に侵入して感情の起伏が激しくなり、キレやすく非常識な行動をとったりなど、精神面にも影響を与えるといわれています。タール系色素には粒子の小さい染料と、粒子が大きい顔料があります。染料は粒子が小さく皮ふのしわに入り込んで定着し、アレルギーを起こす可能性があります。顔料は肌や粘膜に対する安全性が比較的高いので、100%安心とはいえないまでも、アレルギーや肌荒れはかなり起きにくくなると考えられます。
 
 

タール系色素
              いろとりどりのタール系色素

 

化粧品のタール系色素は83種類


メイク用品は日中10時間以上つけたままになることが多いので、合成成分がじわじわと肌の奥まで浸透していきます。皮ふが薄い目の周りや粘膜などに使うコスメや、食べ物といっしょに口に入る口紅にはとくに注意が必要です。口紅に使用される色素は58種類にものぼります。口紅やリップグロスを使用して唇が荒れる場合、原因の多くはタール色素の可能性があります。口紅を使用する女性は一生で5本~30本、多い人では50本ともいわれています。男性はとろけるような甘いキスにご注意あれ!(笑)
食品添加物のタール系色素は1964年に24種類あったものが現在は11種類に減っています。この間に発ガン性などが疑われて一つずつ消えていったからです。そのタール系色素が、化粧品ではなんと83種類も使用が認められています。さんざん口や肌から取りこんだあとになって、あれは発ガン性物質でしたと言われても取り返しがつきません。
 

オーガニックの色素は安全な天然成分


メイク用品の成分表示に〇色〇号と数字で表記されているのは、タール系色素です。特に”赤202”は多くのチークやリップ・口紅に利用されています。タール系色素を使いたくなければ、天然素材の色素を使用した化粧品がおすすめです。最近では日本古来の着色料のベニ花やカルミン・コンジョウなどの天然色素を使用したコスメのバリエーションも増えています。国産でほぼ100%オーガニック由来の口紅やリップグロスもたくさん発売されています。植物原料のベニ花などのほか、無機顔料の酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛などが使われたものもあります。退色しないリップクリームもできています。ただ植物由来でもアカネは発ガン性が指摘され現在では使われていません。
 
 

ベニ花の栽培
              天然色素のベニ花の栽培
 

合成の不安な色素と安全な色素


基本的にタール系色素は色調が豊富なので、主にアイシャドウ・口紅・チークなど、色がついている化粧品の多くに使われています。唇の角質層はとても薄く経皮吸収されやすい部位なので注意したいところです。現在、化粧品に使用されている色素には次のようなものがあります。
タール系色素:「〇色〇号」で表示され、全部で83種類あります。(特に赤色202号は多くの口紅に多く使用されているので要注意です。
天然色素 :<無機顔料><植物由来><昆虫由来>の3種類があります。
<無機顔料>では酸化鉄(赤、茶)、酸化チタン(白)、酸化亜鉛(白)、グンジョウ(紺)、酸化クロム(黄)、カオリンなどがあります。
<植物由来>ではクチナシ(黄、青、赤)、β-カロチン(黄、橙)、ルチン(黄)、カカオ(褐色)、シコン(赤)、紅花(黄、赤)などがあります。
<昆虫由来>ではカルミン(エンジ虫)、コチニール、カイガラムシなどがあります。
毎日のメイクで少しずつ色素が沈着していくと、目の周りのクマやくすみ、唇の黒ずみにつながります。着色料に何が使われているかよくみきわめて、後悔のないようにしましょう。

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