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いま流行のヒト幹細胞培養液の美容力とは

オーガニックを超えるヒト幹細胞培養液


「ヒトカン」とも呼ばれるヒト幹細胞培養液の商品に関心が集まっています。究極のアンチエイジング化粧品と呼ばれたりします。「ヒト」の「培養液」という言葉から、うす気味わるく感じる人もいます。ヒト幹細胞培養液とは、植物性ではなく、バイオ技術を活用したもので、いわゆるオーガニックではありません。しかし、オーガニックを超えるともいわれています。ではヒト幹細胞培養液の正体とはいったいどんなものなのか。どのように作られ、どんな効果があるのか、安全性はどうなのか。ヒト幹細胞培養液を用いた化粧品は、従来の化粧品とどこが違うのか、いまひとつよく分からないという声も多く聞かれます。そこでこれらの素朴な疑問について、わかりやすく解説してみましょう。
 

幹細胞とヒト幹細胞培養液の関係


そもそも「幹細胞」とはなんでしょうか。ヒトの体は60兆個の細胞からできていて、細胞がさまざまな臓器を形成し、有機的につながり生命を機能しています。これらの臓器の細胞をつくりだしたり、細胞分裂をくり返して同じ細胞を増やしたりする能力をもつ、多能性細胞のことです。細胞60兆個のうち幹細胞はわずか0.005%の30億個しかありません。これが加齢とともに減少し衰えていくことで、老化が促されます。幹細胞という言葉は、京都大学の山中教授が人工的に作製に成功して、2012年のノーベル医学・生理学賞を受賞したIPS細胞でひろく知られるようになりました。幹細胞はIPS細胞のほかに、ES細胞、成体幹細胞があり、すでに再生医療や再生美容などで応用されています。ヒト幹細胞培養液とは、この幹細胞を培養するときに用いられる上清液のことです。幹細胞を培養すると、この上清液には500種類以上もの大量のタンパク質成分が浸出します。これがヒト幹細胞培養液です。この培養液に幹細胞は含まれず、もっとも安全性の高い成分とされ、美容分野などで急速に実用化が進んでいます。
 
 

美しい肌に
 

ヒト幹細胞培養液の醸成とその働き


培養に用いられる元々の幹細胞は、健康な若い女性から採取されます。そして厳重な検査を経たのち、6ヵ月間冷凍保存され、その後再び細菌等の増殖がないかなど厳重な検査を経て、合格すると幹細胞の培養が開始されます。このとき培養上清液には、細胞に働きかけて細胞を成長させたり増やしたりする「サイトカイン」と呼ばれる情報伝達物質が500種類以上も浸出します。この上清液がヒト幹細胞培養液です。例えば、そこに含まれる物質の一つであるEGF(表皮細胞成長因子)は、上皮幹細胞に「上皮細胞を増やせ」というサインを送り、ターンオーバーを促し、シミやくすみを改善する作用をします。このように成長因子や増殖因子を多く含むヒト幹細胞培養液を肌に与えると、さまざまな角度から細胞に働きかけて若々しい肌を保つように作用し、アンチエイジングに革新的な効果をもたらすのです。
 
 

培養液
             培養液の醸成

 

線維芽細胞活性化のエビデンス


ヒト幹細胞培養液の論文は多くあります。このヒト幹細胞培養液を使った化粧品は、従来のイメージ重視ではなく、エビデンス(医学的根拠)が重視されます。ヒトの体は60兆個の細胞からできていますが、そのうち幹細胞はわずか0.005%の30億個しかなく、それが加齢とともに減少することで、老化が促されます。肌の幹細胞は、表皮の基底層と、真皮にあります。表皮の幹細胞は、角化細胞を何層も積み上げて角質層を形成し、肌のバリア機能を維持しています。真皮の幹細胞は、線維芽細胞をつくり、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの美肌成分を生みだし、ハリと弾力のあるみずみずしい肌をキープします。これらの幹細胞が加齢とともに減少して新しい細胞を生み出す能力が衰えると、肌の乾燥、シミ、しわ、たるみなどの肌老化が進みます。美肌成分を生みだす源である線維芽細胞にヒト幹細胞培養液を与えうると、衰えた線維芽細胞が活発化し、新たにコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出すようになり、自らの肌を若々しく再生するとされています。
 

自らの力でアンチエイジング効果


従来の化粧品は、肌が衰えて失われたヒアルロン酸やエラスチンなどの成分を、外から肌に塗って補っていました。これに対してヒト幹細胞培養液は、肌に成長因子や増殖因子を含む「サイトカイン」を与えることで肌の幹細胞を再活性化し、肌自体が美肌成分を分泌するようになるのです。自らの力でアンチエイジング効果が発揮されるのです。肌が老化するとSA-β-ガラクトースという酵素が出てくることがわかっていますが、ヒト幹細胞培養液はこの酵素を除去して細胞の老化を止めるのです。またヒト幹細胞培養液には、美白やしわ改善・防止効果、抗老化のほか、傷やケガで失った細胞をスピーディーに再生させる創傷治療効果もあります。さらに、発毛・育毛効果、さまざまな活性酸素ストレスに対応するなど、その効果は多岐にわたります。ヒト幹細胞培養液を用いたスキンケアは、線維芽細胞を増やして活性化させ、自ら抗酸化酵素(SOD)や成長因子の分泌を促進し、肌の組織を再生するので、まさに化粧品のパラダイムシフトといえます。
 
 

成長因子と増殖因子
                おもな成長因子と増殖因子
 

メラニンを抑制し肌を若返らせる


ヒト幹細胞培養液は、肌の真皮と表皮の両方にアプローチし、しわの改善と予防に効果を発揮します。真皮の線維芽細胞が活性化すると、コラーゲンやヒアルロン酸などの美肌成分が生み出されます。コラーゲンは束状になったタンパク質の繊維で、太くて強いほど肌にハリをもたらします。ヒアルロン酸は水をため込めるゼリー状の保湿成分で、多いほど肌に弾力と厚みが出ます。また肌が乾燥すると、ヒアルロン酸がためた水分でうるおいを回復させます。肌の土台である真皮の状態がよくなると、表皮の新陳代謝も活発になり、また基底層の細胞分裂はいっそう活発になります。加齢とともに肌の水分量やセラミドなどは減っていくので、ヒト幹細胞培養液の力で肌の細胞が元気になると、バリア機能が高まって潤いが保たれ、しわの改善と予防にとって現状維持ではなく、肌を若返らせることができるのです。またヒト幹細胞培養液には、日焼けやシミ、くすみの原因になるメラニンの生成を抑制する作用があります。またターンオーバーを促し、すでに表皮にとどまっているメラミンの排出を早めて、できてしまったシミを薄くし、肌全体を白く保つホワイトニング効果も確認されています。
 

成分数が少なく配合量1%以上のものを選ぶ


化粧品に含まれる化学合成成分で傷めてしまった肌にとって、植物成分が主体の天然成分で出来たオーガニック化粧品はひとつの救いとなってきました。しかし植物はヒトそのものではないので、植物アレルギーを生じたりすることもありす。これに対してヒト幹細胞培養液は、そもそもヒトの成分そのものであるゆえに、アレルギーもほとんどなく、肌なじみがもっともよい化粧品といわれ、注目を集めているのです。ヒト幹細胞培養液の美容液では、配合量1%以上が推奨されています。ただ、実際の化粧品では、ヒト幹細胞培養液にさまざまな合成成分が配合された商品も多く出回っています。配合量がわずかな安いものもあります。折角のヒト幹細胞培養液の効果が損なわれるので、なるべく全体の配合成分数が少なく、成分表示の最初の方にヒト幹細胞培養液が記載されている配合量がなるべく多いものを選ぶことが大事です。
 
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