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バリア機能さえ壊さなければ酒さにはならない

バリア機能が傷つくと肌トラブルに


皮ふは、バリア機能さえしっかりしていれば、肌トラブルを招くことはありません。バリア機能は、表皮の外側の角質にあり、厚みはわずか0.02mm。たったサランラップ1枚ほどの厚みの中にあります。この薄い角層が、肌を健康に保つためにきわめて重要な役割りを果たしています。バリア機能が外部からのアレルギー物質や、細菌、ウイルスの侵入を阻止しています。バリア機能が壊れると、肌内部の水分が蒸発し、アレルギー物質が侵入して炎症を引き起こし、敏感肌や酒さなどの肌トラブルの原因になります。スキンケアとは、そうならないように、バリア機能をしっかりと保持する手入れのことです。どんなによい美容成分といえども、バリア機能をこわして浸透させることがあってはなりません。バリア機能こそ健康でうつくしい肌をまもるための砦だからです。

ところが多くの人が間違ったスキンケアで、バリア機能を傷つけてしまう真逆なことをしばしば行っています。気がつけば化粧品が沁みて何も使えなくなった、などという事態を招きます。スキンケアによって、もっとも大切なバリア機能を破壊したからです。いったいどうしてこんなことが起きてしまうのでしょうか。そもそもバリア機能とは何なのでしょうか。いま一度基本に戻って考えてみましょう。
 

バリア機能の仕組み


バリア機能は、肌の表面を覆っている①皮脂膜、②角質細胞間脂質、③天然保湿成分(NMF)の3つで構成されています。皮脂膜は、肌表面に住んでいる常在菌が、皮脂と汗をエサにして生み出し、肌にとって最高級のクリームともいわれています。肌表面を弱酸性に保つことでアルカリを好む悪玉菌の増殖を防ぎ、外部からの有害物質の侵入を阻止する門番の役割りをしています。細胞間脂質は、角層を形成する細胞と細胞のすき間を接着剤のように埋めて、水分が逃げないようにしている油溶性の成分です。セラミド、コレステロール、脂肪酸などからなっています。また天然保湿成分(NMF)は、化粧水などで与えられる水分や保湿成分を角層の中に蓄える水溶性の成分です。この油溶性の成分と水溶性の成分が幾重にも重なりあって、水も油も通さない仕組みになっています。わずか0.02mmの角層に、これだけの機能が備わっています。このバリア機能さえしっかりしていれば、肌の内部と外界とは完全に遮断され、うるおいと透明感のある美しい肌を保つことができるのです。
 

バリア機能
                     バリア機能

 

化粧品は浸透してはならない?


スキンケアとは、本来、この健康な肌を維持するために行うものです。いい換えれば、何かを肌に塗りつけ、浸透させるために行うのではなく、皮脂膜を補強するために行うものです。それにはなるべく皮脂膜に近い成分であることが好ましいことになります。しかし、肌は紫外線にさらされたり、加齢によって衰えるため、表皮の奥の基底層や、その奥の真皮の衰えに対応する必要が生じます。これらの層に不足した美容成分を届けなければ、衰えを補うことができません。そこで現代の化粧品は、肌の奥まで浸透する美容成分の研究や開発が盛んに行われ、実際に浸透させているのが実情です。法律上の定義では、化粧品は角層よりも深くまで美容成分を浸透させてはならないことになっており、このため広告などで「肌の奥深くまで浸透」と説明した欄外に、「浸透は角層まで」などと小さく注書きがみかけられます。基底層まで浸透しなければ効果が発揮できない美白化粧品などでは、厚労省の許可を得て薬用化粧品(医薬部外品)として販売されています。
 

バリア機能を破壊する浸透剤


いずれにしても角層から奥深くまで美容成分を浸透させるには、外部から異物の浸入を遮断しているバリア機能が邪魔になります。そこで合成界面活性剤などを使って浸透させる方法が一般的に行われています。浸透剤とは、バリア機能を破壊する成分です。こうした化粧品を使いつづければ、外界と遮断しているバリア機能が徐々に破壊され、乾燥しやすいアレルギー肌になってしまいます。そこでバリア機能を壊さずに浸透させる研究がすすみ、ナノ化技術が用いられるようになりました。成分を微小化することで細胞の間をすり抜けて浸透させるのです。ナノ化された成分は必要以上に深部にまで到達して毛細血管に入り込むとの指摘もあり、安全性に疑問が提起されています。
 

ナノ化
           ナノ化された成分は深く浸透する

 

バリア機能を傷つける他の要因


バリア機能をこわすのは浸透剤だけではありません。肌を清潔に保つ石けんや洗浄剤が問題を引き起こします。多くの洗浄剤には合成界面活性剤が配合され、本来はなじまない水と油を混ぜ合わせることで、油汚れを水で洗い流すことができるようになりこの性質が、水と油の層でできている角層のバリア機能を溶かして機能不全にしてしまいます。石けんの洗浄力も千差万別で、強く擦ると皮脂膜を傷つけ、乾燥肌の原因になります。必要な皮脂を取り過ぎない優しい石けんを使う必要があります。油性の強いメイクを落とすのに不可欠なクレンジング剤は、肌を傷めるもっとも大きな要因になっています。汚れを浮かせてふき取るオイルタイプのものが安全です。ほとんどの化粧品に配合されている防腐剤の殺菌作用は、肌を守っている常在菌を削ぎ落したり殺傷します。石油が原料のケミカル化粧品の成分は、体内で分解することができず、蓄積すると活性酸素を発生させて肌老化を招き、敏感肌や酒さなどの原因になります。
 

白樺樹液の効果とヒト幹細胞化粧品


こうしたスキンケアの問題をクリアするには、植物エキスなどの天然成分でつくられた肌になじみのよいオーガニック化粧品を使うことで解決できます。基本的に肌のバリア機能をこわすことがありません。基材を水の代わりに白樺樹液を使ったものであれば、ミネラルや美容成分を豊富に含んでいて、しかも水分の粒子が小さいのでそのまま浸透性にも優れています。

また最近注目を集めているヒト幹細胞培養液を使った化粧品であれば、美容成分を外から補う従来の化粧品とは異なり、加齢とともに衰えた肌内部の幹細胞が再活性化し、肌の中からコラーゲン、セラミド、エラスチンなど必要な美容成分を再生することで、肌を甦らせるエイジング効果が期待されます。ヒト由来なので、植物アレルギーなどの心配もありません。注意したいのは、全成分にどんな成分が配合されているかです。即効性をもたせるために、さまざまなケミカル成分が配合されているケースがあります。また浸透剤も気になるところです。基材に白樺樹液を使ったぷろろQueens美容液であれば、あえて浸透剤は不要です。バリア機能をこわさず、その機能を補うのがスキンケアであることを意識し、そこにどんな成分が使われているのか、つねに全成分をみて判断する習慣を身につけたいものです。

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