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白樺樹液(ホワイトバーチ)はなぜ「森の看護婦」なのか

1000年もつづく白樺樹液を飲む習慣

軽井沢の高原や北海道を旅すると必ず目にする白い幹の「白樺」。白樺は美智子上皇后のおしるしでもあり、その気品さを偲ばせます。フィンランドに代表される北欧やシベリアなど北方圏の国々では、白樺は特別な木であり、春先になると健康のためによいとして、1000年も昔からその樹液を飲む習慣が伝わっています。その効能から「森の看護婦」「母なる樹」などと呼ばれて、民間療法にも利用されてきました。白樺には不思議な力が秘められているようです。

活性酸素を除去

白樺樹液の正体はいったい何でしょうか。それは、春先に白樺が一斉に開花・開葉するときに必要な養分とアミノ酸やミネラル類を、地中に張り巡らせた根から選別して吸い上げた水分です。健康によいとされる根拠は、体内の活性酸素を消去する作用であることが最近の研究で解明されています。北海道大学農学部の寺沢実名誉教授らのグループが明らかにしています。活性酸素は細胞を傷つけ、ほとんどの病気の原因になる物質なので、これを消去して健康維持に役立つのです。肌細胞の老化を防いで美容にも役立ちます。水の代わりに白樺樹液を使った化粧品が、ターンオーバーを促進することから大手の化粧品会社でも注目されるようになっています。白樺樹液は、根細胞を通過した粒子が小さい水分なので、肌への浸透性がよいのが特徴です。
白樺樹液の採取風景
白樺樹液の採取

 

白樺樹液に備わるSOD様活性

白樺樹液には、活性酸素の一つであるスーパーオキシドラジカルアニオンを効率的に消去するSOD(スーパーオキシドディムスターゼ)という酵素に似た働きがあります。活性酸素は、強力な病原菌やウィルスが体内に侵入したときこれを撃退する役割りがある反面、正常な細胞をも攻撃してさまざまな病気の原因になります。活性酸素は人間が酸素を呼吸してエネルギーを得ているかぎり、その生成を免れることができません。このため悪者の側面が強いのです。

加齢で低下する体内の抗酸化能

活性酸素は体内の血液の流れを変調させ、胃潰瘍やがんを引き起こしたりします。これを消去する酵素がSODですが、残念ながら20歳をピークに、加齢によって体内での生成能力が減少していきます。これは生命にとって由々しい事態です。活性酸素の除去能が低下すると、病気になりやすく、体の老化がすすんでしまうからです。それがお茶のカテキンやワインのアントシアニン、大豆のイソフラボンなど、ポリフェノールによる抗酸化能がもてはやされる理由です。

白樺樹液のSOD様活性

スーパーオキシドラジカルアニオンがSODによって分解されると、過酸化水素が生成されます。過酸化水素も毒性の強い活性酸素の一つですが、さいわいに、体内にはこれを安全な水に分解してくれるカタラーゼという酵素が大量にあり、無害化しています。カタラーゼは減らないのですが、さきに述べたように、SODは20歳をピークに生成が減少してしまうので、これを補うものが必要になります。それがSODのような作用をする白樺樹液なのです。体内でSODが生成されるには、銅、亜鉛、マンガンなどの重金属イオンが必要とされますが、白樺樹液にはこれらがイオン化した状態で存在するため、スーパーオキシドラジカルアニオンが直接消去されるのです。現代のテクノストレス社会では、強烈なストレスによってうつ病が多発していますが、白樺樹液は活性酸素を消去する作用で抗疲労やストレス軽減と予防にも役立とされます。
ぷろろ白樺樹液ドリンク「白樺の恵み」
瓶詰めされた白樺樹液

 

民間伝承される炎症の改善効果

白樺樹液は、17種類のアミノ酸、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛、セレンなどの微量ミネラル、ポリフェノールなども含んでいます。北欧やロシアなど、樹液利用の先進国では、民間療法でひろく利用され、さまざまな疾病に対する効果が伝承されています。その疾病にはある種の共通点があるとされます。炎症が絡むものが多いのです。現代の医学では、炎症がある部分から活性酸素が大量に生成されることがわかっており、樹液の活性酸素除去作用が、炎症を抑える作用をするものと考えられています。白樺樹液を使った化粧品が、酒さ様皮膚炎など炎症肌にもよいとされるのはこのためと思われます。樹液は根細胞を通過して水分の粒子が小さいので、肌への浸透性がよいことや、平時から白樺樹液を飲用していると、風邪やインフルエンザなどにかかりにくいことが知られています。それが「森の看護婦」と称されるゆえんといえるでしょう。
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