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フラボノイドの種類と効用

 

フラボノイドの正体

ファイトケミカルやポリフェノールと並んで語られる機能性成分にフラボノイドがあります。それぞれ抗酸化作用などがあり、人間の健康維持・増進に役立つとして、似たような機能が説明されています。それらの相互関係が理解できていないと、どこが違いどこが同じなのか、頭が混乱してしまいそうです。そこで3つの相互関係を理解したうえで、フラボノイドの種類と働きについて考えてみることにします。

フラボノイドはポリフェノールの一種

ファイトケミカルという植物成分の大きなくくりの一つにポリフェノールがあり、ポリフェノールの一種にフラボノイドがあります。つまりファイトケミカルという大家族の一員にポリフェノールがあり、その家族の一員にフラボノイドがあるというわけです。同じ血筋なので、この三つは抗酸化作用など、たくさんの共通する作用や性質をもっています。ところがフラボノイドには、さらに4,000種類もの成分が発見されており、その代表的なものに、アントシアニンやイソフラボン、カテキンなどがあります。

植物が自己防衛のために生成する有機化学物質

フラボノイドは、天然の植物が紫外線や害虫などから身を守る自己防衛のために生成する有機化合物です。植物の色素や苦み成分がそれで、葉、茎、幹などに含まれ、抗酸化作用のほか、抗菌作用や殺菌作用などの働きがあり、植物の種類によって働きが異なります。これを人間が摂取すると、機能性成分として身体の生理調節機能に働きかけるので注目されているのです。ポリフェノールの一種なので、抗酸化作用、デトックス作用、アンチエイジング、ストレス緩和、がん抑制、免疫力強化、血液サラサラ効果などがあり、失明を引き起こす黄斑変性症の発症を6割も減らせるといわれています。

フラボノイドを含有する食品

基本構造が一定の化学構造をもち、ビタミンのように働くことから、ビタミン様物質とも呼ばれます。フラボノイドを多く含有する食品に、チョコレート、ココア、緑茶、赤ワインやブドウの果皮、蜂蜜、オレンジ、そば、ごまなどがあります。お茶のカテキン、玉ねぎのケルセチンはがん細胞の増殖を抑え、柚子やみかんの房にある白い部分のヘスペリジンには抗アレルギー作用があるとされています。また、ピーマンや春菊、しそのルテオリンにも抗アレルギー作用、抗炎症作用などがあるとされます。
オーガニック食品のイメージ

 

活性酸素を除去し抗アレルギー作用も

栄養をエネルギーに変える際に、どうしても体内に発生してしまう有害な活性酸素があります。老化やシミ、しわ、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こしますが、フラボノイドを摂取するとその抗酸化作用で活性酸素がデトックスされます。活性酸素で免疫力が低下すると風邪を引きやすくなり、ガンや心筋梗塞などあらゆる病気の要因になりますが、フラボノイドを摂取すると免疫力をアップすることができます。各成分はそれぞれ異なる強力な抗酸化作用をもっているので、健康サプリメントなどによくその成分が取り入れられています。

主要なフラボノイドとその働き

よく知られるフラボノイドの成分と働きには次のようなものがあります。
アントシアニン:自然界い500種類以上が発見されており、赤ワインやブドウの果皮、ブルーベリーや黒豆に多く含まれます。抗酸化作用で眼精疲労や目の老化の予防、視覚機能の改善に役立ちます。目の奥にあるロトプシンの働きをサポートし、目のかすみや疲れ目を癒します。パセリやセロリの成分は、神経を鎮静し、不安を和らげ精神を安定させます。
カテキン: 強力な抗酸化力で、生活習慣病を予防します。食品や魚、肉などの脂質の酸化を防ぎ、品質保持剤としても利用されます。
イソフラボン: 女性ホルモンの一種のエストロゲンに似た働きをします。大豆イソフラボンは更年期症状のほてりや血圧の安定、内臓脂肪や血中脂質の改善に働きます。
ケルセチン: 玉ねぎ、リンゴの皮、緑茶などに含まれ、熱に強く、抗酸化、アレルギー症状を抑制します。
ルチン: そばに多く含まれ、血液をサラサラにし、動脈硬化を予防します。jqイチジクに多く含まれ、毛細血管を強化し、血圧降下作用、血栓の生成予防、ビタミンCの吸収を促進します。

フラボノイドには、この他にも化学構造の違いにより様々な種類や分類があり、異なる機能性が確認されています。多種類を組み合わせて摂取するのが効果的といわれていますが、光や熱、空気に不安定なので、保存や調理、加工に気をつけて有効に摂取することで、生活習慣病の予防や健康維持に役立てましょう。
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