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「植物由来」「無添加」を謳う化粧品の真実

「天然成分」「植物由来成分」「無添加」などのキャッチコピーで、自然な原料からでできているようにみえる化粧品でも、全成分を調べてみると、ほとんどは石油由来の保湿剤や防腐剤がたくさん使われています。植物由来だから肌に優しいと信じ込んで使っていたら、実際はその大部分が化学成分だったといったことは枚挙にいとまがありません。合成成分の商品を敏感肌などトラブル肌の人が使うと、症状は悪化します。どうしてこんなことが起きてしまうのでしょうか。
 

合成成分でつくられた自然化粧品?


これは化粧品の品質表示が、一般消費者の感覚とは異なるからです。無添加という言葉が、化粧品の世界では「合成成分はまったく不使用」ということではないのです。どういうことかというと、合成成分のなかに一つでも天然成分を配合すれば、「無添加」と言えてしまう世界なのです。極端にいえば、99.5%が合成成分でも、0.5%だけ天然成分を加えれば、「天然成分配合」「自然化粧品」と謳えるのです。化粧品の成分には、明確な表現の基準や定義がないのです。このことを知らずに肌トラブルで悩む人が、「自然」「天然」「無添加」といったイメージだけを信じて、思わぬ結果を招いてしまうことが少なくないのです。
 

 

プラスチックゴミが人を脅かす


合成成分は元々自然界にないものを、化学合成技術をつかって作りだしたものです。一時の効能を求めて化学成分で作られた化粧品を好んで選ぶ人も少なくありませんが、この自然界に存在しない合成成分は、分解しないので河川に流出すると魚や微生物の生態系を狂わせ、自然破壊を招きます。それはめぐり巡って人間に跳ね返り、生命を脅かすようになります。最近ではプラスチックゴミが大きな問題になっています。鯨やジュゴンが大量のプラスチックゴミなどを飲み込んで死んだり、微粒子化して海底に流れ込み、深海魚が食べて体内に蓄積されていることがわかったのです。それを人間が食べると、健康被害を引き起こすため、排出を減らす取り組みが世界的なテーマになっています。
 

植物からも合成成分は作られる


現代は化学合成技術の進歩により、植物を原料に合成成分を作りだすこともできてしまいます。それを植物由来の成分だから安全だとイメージさせる商品が出回っています。石油由来の成分に疑問をもつ人が増えたからでしょうか。はたしてそれは本当に安全なのでしょうか。たとえ植物を原料に合成しても、出来上がったものは自然界にない物質です。それは分解され土に還って、自然の中に循環することができない物質です。植物がもつ本来の美肌効果を発揮することはできないはずです。
 

バリア機能は外からの浸透を阻止する


お化粧やスキンケアの本質とは何でしょうか。少し立ち止まって考えてみる必要がありそうです。肌にはバリア機能があります。外部からの異物やアレルギー物質の侵入を阻止する仕組みになっています。たとえそれが美容成分であろうと、肌の中に入れるには、浸透剤を使ってバリアを壊さなければ入っていきません。肌細胞は生まれると外に向かってどんどん成長し、1ヵ月ほどで垢になって剥がれ落ちます。毒素も外に向かって排出されます。汗も皮脂も外に向かって分泌されています。肌の表面に化粧品をつけることはよいとしても、浸透させることは肌本来の摂理に反する行為なのです。
 

スキンケアの本質は皮脂を補うこと


皮脂分泌量は年齢とともに低下し、バリア機能も弱まってくるので、これを補完するのがスキンケアの本来のあり方です。肌の表面には無数の常在菌がいて、汗や皮脂をエサにして最高級のクリームをつくり、肌表面を弱酸性の皮脂膜でコーティングして肌を守っています。常在菌を大切にして皮脂を補うには、人間の肌の成分から遠ざかるのでなく、かぎりなく近い成分であることが望ましいのです。それが生きた細胞をもつ植物から得られる成分であり、ゆえに肌なじみもよくしっとりするのです。純正な植物成分でつくられた化粧品を選ぶには、全成分をみて判断するしかないことを知って対処しましょう。
 

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