オーガニックライフ

オーガニックはどこへ向かっているのか

ヨーロッパで伸びているオーガニック


ドイツはオーガニック先進国で知られていますが、近年はヨーロッパ全体にナチュラルコスメやオーガニックコスメが3~4倍に伸びを示しています。オーガニックコスメは単に肌にやさしいだけでなく、長い歴史に裏付けられた植物療法に基づくコスメです。メーカーの創設者はほとんどが植物療法家(ハーバリスト)たちです。世界にはそれぞれの地域に自然に根差した植物があり、歴史的にスキンケアの方法や素材に取り入れられてきました。オーガニックの流れは、石油からつくられている合成成分への疑問を示す動きとなっています。
 

化粧品が石油から作られるようになった理由


現代の化粧品は、石油を原料にしたケミカルコスメが主流です。石油から化粧品が作られるようになってからまだ一世紀にも満たず、長期的に使用したとき、どんな影響が現れるかほとんど検証されていません。そんな中で、「酒さ」などといった、昔には存在しなかったような皮膚疾患に悩まむ人が急増しています。

そもそも化粧品が石油から化粧品がつくられるようになったのは、19世紀後半のアメリカの油田開発にはじまります。自動車の発明で燃料に使用され、さらに船舶や航空機の発達で石油は大量消費時代を迎えて、世界は大きな変革をとげました。石油は精製される過程で副産物のナフサが大量にできます。そのナフサを利用して、農薬や化学肥料、プラスチック、医薬品、化粧品などのさまざまな製品がつくられるようになり、何千年ものあいだ植物原料で作られてきたものが、あらゆる分野で石油に取って代わりました。化粧品もまた例外ではなありませんでした。とくに植物原料に比べて、大量生産が可能だったこと、コストが格段に安く、植物原料にくらべて10分の1くらいになったことです。
 

長期使用で生じている問題


石油由来の合成成分でつくられた化粧品は腐らず、さまざま効果を作りだせ、付け心地もよくて何の問題もないように見えました。しかし今日では、酒さやシミ、しわなど、若年にかかわらず肌トラブルに悩む女性が驚くほど増えています。それを化粧品のせいだとは認識せず、ほとんどの人は生まれつき自分の肌が弱いせいだと思い込んでいます。酒さは医学的に原因不明とされていて、いまだ治療法も確立できていません。皮膚科ではとりあえず炎症を抑えこむステロイドを処方し、その長期使用による副作用で酒さ様皮膚炎を発症して苦しんでいる人が大勢います。いまや石油由来の化粧品を人の繊細な素肌に長期使用したときどんな問題が起きるか、しっかり見定めるべき時期にきていると思われます。

ヨーロッパの自然化粧品メーカーは、石油由来の合成成分が「スキンケアに適しているとはいいがたい」とはっきりいっており、本当に安全な化粧品とは食べ物と同じように植物などの天然成分から作られるべきだと考えています。
 

 

オーガニックは歴史が安全性を確かめたもの


オーガニック化粧品の静かなブームは、決して新しい化粧品の登場ではありません。オーガニック化粧品とは、つい半世紀あまり前までは普通に使われていた化粧品でした。長い歴史の中で培われてきたものが、原点にかえって見直されつつあるのです。たとえばヨーロッパで使われてきた原料では、ラベンダー、ローズマリー、ローズなどがあります。インドにはヘナ、ニームなどがあり、日本には椿油や米ぬか、小豆の粉などがありました。それらは地球上のそれぞれの地域の中で見いだされ、長い歴史を重ねて人々に使われ、安全性や美容効果が確かめられて、子々孫々へと伝わってきたものです。
 

オーガニックを認証する第三者機関の誕生


近年のオーガニック化粧品の伸びの背景にあるのは、石油由来の合成成分による化粧品の影響に対する疑問符です。一般の消費者は、具体的な化粧品の成分の良し悪しの判断が難しく、つい美しい言葉で飾られた、いまにも美しくなれそうなコマーシャルのイメージで選んでしまっているのが実状です。そこで権威ある第三者機関によって、オーガニック原料でつくられていることを保証する制度が必要とされ、エコサートに代表されるような認証機関がいくつも設立されました。化粧品メーカーはそれらの機関の認証を取得して、安全性をアピールしたりしています。
 

認証基準の問題点


ところが各機関の間で認証基準が一様でなく、数%程度の合成成分の使用を認めている場合もしばしばあります。たとえばヨーロッパの認証機関では、「安息香酸Na」や「ソルビン酸K」などの使用を認めています。これはかつて日本の旧厚生省が表示指定成分において、アレルギー性があるとしていた成分です。たとえ2~5%程度といえども、合成成分は大きな影響をもち、敏感に反応してしまう肌にとっては大きな問題といわざるを得ません。そこで統一基準をめざす認証団体として「コスモス」が設立されました。しかし、防腐剤の扱いでは合成成分の使用が一部認められています。天然成分100%で化粧品を製造するということは、それほどハードルが高いことなのです。これに対し、日本オーガニックコスメ協会では、天然成分100%を推奨する立場から、JOCA認定制度をつくり、協会が天然成分100%と認定した製品にマークを付与し、消費者が安心して選べるようにしています。
 


                  オーガニック認証機関のマーク


            日本オーガニックコスメ協会の天然成分100%認定マーク

 

科学の進歩と環境との共生


天然成分100%の化粧品づくりの技術において、日本はいまや世界の先頭を走っています。地球温暖化による気候変動で世界中に大規模な自然災害が頻発し、異常気象による被害が拡大しています。石油からつくられるプラスチックゴミの問題も深刻です。フッ化水素の排出でオゾン層が破壊され、有害な紫外線が地上に降りそそぐようになり、肌におよぼす影響が懸念されています。21世紀は、科学の進歩と私たちのライフスタイルをいかに環境と共生させ、生命を守るかが大きなテーマとして突きつけられているのです。
 

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