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ケミカル成分が神秘的で精緻なバリア機能をこわす

肌のバリア機能は非常に精緻で神秘的です。バリア機能は、最表面にある皮脂膜、その下にある角質細胞間脂質と天然保湿因子(NMF)の3つで構成されています。それらが収まっている角質層の厚みは、たったサランラップ1枚分の0.02mmほど。その極薄の角質層の中に、脂溶性の細胞間脂質と水溶性の保湿因子が幾重にも重なりあってラメラ構造が形作っています。それでいて皮ふはとてもしなやかで丈夫にできています。この精緻なバリア機能をこわすほど愚かなことはありません。バリア機能がこわれると、アレルギーや炎症などの肌トラブルを引き起こします。
 

皮脂膜は最高級のクリーム

健康な肌の最表面にある皮脂膜は、表皮常在菌が汗と皮脂をエサにしてつくりだす最高品質のクリームです。どんなに高級なクリームでもこれに適うものはありません。皮脂膜は常在菌によって弱酸性に保たれ、アルカリを好む悪玉菌の増殖を阻止しています。ところが常在菌の最大の弱点は、ケミカル成分にとても弱いことです。化粧品に含まれるケミカル成分がアルコール消毒のように、剥がされたり殺傷されて一掃されてしまうのです。常在菌がいなくなった肌は、門番がいなくなった無防備な城と同じで、悪玉菌が繁殖しアレルギー物質がどんどん侵入します。
 

保湿因子とターンオーバー

角質細胞にはアミノ酸を主体とする水溶性の保湿因子と、セラミドを主体とする脂溶性の保湿因子があり、潤いと保湿を守っています。この保湿因子は、1ヵ月あまりの表皮細胞のターンオーバーにより、成熟しながら皮ふの表面へ押し上げられ、最後は垢になって剥がれ落ちます。その垢になる直前の数日間は最高の保湿性能を発揮します。それが日々入れ替わりながら保湿力を持続させています。これは外から与えるどんな保湿剤にもまさる最高の保湿性能を示します。
 

健康な肌は砂漠でも乾かない

この保湿の仕組みによって、人の肌はたとえ乾燥がきびしい砂漠の中でも、完全に乾くことはありません。細胞間脂質を構成するセラミドは、さまざまな種類のセラミドが、絶妙なバランスで組み合わさって存在しています。そこに外部から何種類かのセラミドを塗りつけたところで適うものではなく、本来のセラミドのバランスさえ崩しかねません。角質細胞間脂質は脂質と水の層を幾重にも積み重ねたラメラ構造になっていますが、乾燥してこの構造が崩れるとセラミドを補給したくらいで修復することはできません。肌を守るバリア機能は、このように外から異物や、水も油も通さない幾重もの仕組みに守られているのです。
 


 

浸透剤がバリア機能をこわす

化粧品のPRでは「肌の奥まで浸透」といったような表現がよく使われます。浸透させるには、まずバリア機能が邪魔になります。バリア機能が健全だと、化粧品の成分を浸透させることができないのです。そこでバリア機能をこわすために、浸透剤として使われるのが、合成界面活性剤です。バリア機能がこわされると、肌の水分は蒸発しやすく乾燥肌になり、また外からのアレルギー物質が簡単に入り込むため、痒みなどのアレルギーや炎症を引き起こします。
 

合成ポリマーが保湿機能を狂わせる

これをごまかすために、ケミカル化粧品では合成ポリマーを配合して肌の表面にうすいビニールの膜をつくってフタをします。肌はつるつるになりきれいに見えますが、本来の皮脂分泌が阻害され、肌の保湿機能が狂いを生じます。これが肌トラブルの始まりです。ですから元々備わっている肌の保湿機能を傷めたり、壊すようなことをしてはならないのです。テレビの取材に登場する90歳を超えた田舎のおばあさんが、とうてい90歳とは思えないきれいな肌をしていたりするのは、肌に余計なものをつけないで、バリア機能を壊してこなかったおかげなのです。
 

キメが失われるとビニール肌に

バリア機能が破壊された肌は、乾燥がひどく干からびて元気がなくなり、新しい細胞を生み出す力がありません。こうした肌では、ターンオーバーがずれて遅くなり、肌の正しい新陳代謝ができなくなっています。すると肌の凹凸が失われ、キメがなくなって扁平になり、テカテカしたビニール肌になります。すると表皮だけでなく真皮層まで薄くなり、バリア機能が失われて刺激に敏感肌になり、悲惨な肌トラブルを引き起こすようになります。ケミカル成分がバリア機能を破壊し、どんな化粧品も使えない肌になってしまうからです。
 

救いは天然成分100%のオーガニック

ここで唯一使えるのが、天然成分100%で作られたオーガニック化粧品です。ただ化粧品市場には1%くらいしか存在しないため、ほとんど皆無といってもよいほどです。運よくそうした化粧品に巡り合って刺激なく保湿ができれば、弱いながらもバリア機能が働き、ターンオーバーが徐々に修正され、皮ふは厚みをとり戻してふっくら肌に戻っていきます。全体的にふっくらした肌は皮ふの表面のキメが整って、網目状の溝がくっきりしてテカリも消えてきます。キメが戻ると肌はふっくら盛り上がって、キルトのジャケット状に、規則正しい網目が整います。
 

時代が変わっても肌の構造は変わらない

 
どんなに時代が変化して美容技術が進んでも、肌の構造が変わることはありません。テレビや女性誌の広告に惑わされて、ケミカル成分満載のケミカル化粧品を塗って肌の機能を狂わせないようにすることが大切です。それには肌の仕組みをよく知り、抗酸化力のある天然成分のオーガニックで水分保持力を高めてバリア機能を守ること、それがもっとも大切なスキンケアの基本となります。
 

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