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保湿化粧品が乾燥肌を進めてしまう?

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化粧品選びは肌の知識をふまえて冷静に

 
化粧品のコマーシャルでは、夢のようなうきうきするフレーズが並んでいます。すぐに肌がもちもちぷりぷりになるような期待を抱かせます。しかし肌のターンオーバーは最低でも1ヵ月はかかるはず。マインドコントロールにかかって後悔しないために、肌とスキンケアの正しい知識をふまえて冷静に判断したいものです。
 

短期間にしわが消えるカラクリ

アミノ酸やヒアルロン酸は皮ふを柔軟にする親水性の保湿剤です。魔法のように短い期間でシワが消えてハリのある肌になるには、カラクリがあります。数日で肌が生まれ変われるはずはないし、もしそれが本当なら肌トラブルはなくなっていくはずです。けれども肌トラブルはますます増えています。合成界面活性剤を使って肌を守っているバリア機能を壊して肌の中に水を入れ、皮ふをふくらませているからです。するとその瞬間はしわが伸びてぷりぷり肌になります。肌自体が改善されたわけではなく、水分が蒸発しないように、肌の表面に合成ポリマーの膜をつくって、水分が蒸発しないようにしているからです。

「オーガニック化粧品に切り替えたら、10日ほどで肌がしわになってしまった。あわてて元の化粧品に戻したらしわがなくなった」「私の肌にオーガニックは合わないようだ」といった声を耳にします。でもそれは化粧品のせいではありません。合成ポリマーの覆いがなくなったため、本当の素肌が現れただけです。そこで元の化粧品に戻せば、素肌はますます悪くなっていくでしょう。
 

保湿成分の乱用は皮脂を流出させる

たんぱく質やアミノ酸などの保湿成分を乱用すると、化粧品に含まれる合成界面活性剤や合成成分が、肌を守っている皮脂を奪ってしまいます。アミノ酸などの保湿剤は、つけている間は気持ちよくても、じわじわと皮ふのバリアを壊していきます。加水分解コラーゲンや加水分解ケラチンも合成界面活性剤なので、皮脂流出の原因になります。しかし化粧品の広告では保湿の重要性だけがアピールされ、クレンジングや保湿化粧品がことば巧みに購買意欲をかきたてます。時間をかけてじっくりとバリア機能を壊すのは、洗浄と浸透です。
 
 
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落ちない化粧品と強力クレンジング

とくに最近は、化粧崩れしない、汗でも流れないファンデーション、落ちない口紅が主流になっています。ジメチコン、トリメチコンなどの表示があれば、それは落ちにくいシリコーン剤のことです。たびたび化粧直しをしなくてもよく、激しいスポーツや水泳にも耐えるので便利です。しかし落ちにくいということは、より強いクレンジングが必要になることを意味します。強いクレンジングには洗浄力の強い合成界面活性剤が使われます。毎日使うことで、肌のバリア機能はどんどん壊れていき、大切な常在菌も殺菌されていなくなってしまいます。
 

ナノテク製品は乾燥肌の原因に

またナノテクノロジーの進化で、100万分の1単位の細かい粒子が使われるようになっています。ナノ粒子は皮ふに貼りついたり、毛穴に入り込みやすく、落とすのが容易ではありません。その結果、クレンジングはより洗浄力の強いものになり、大事な皮脂が洗い流されてしまいます。表皮や角質内の脂質が減少し、皮ふに含まれる水分も蒸発しやすくなります。水分の蒸発を防いでいるのは、皮脂と角質細胞間脂質なので、これが洗い流されてしまうと皮ふの水分が蒸発し、乾燥肌が進みます。乾燥肌の大きな原因は落ちないメイクなのですが、消費者は自分の肌質のせいだと思い込み、化粧品で解決しようとするようになります。
 

皮脂があればシミはできにくい

健康で皮脂がある肌は水をよく弾きます。そういう皮ふには水は入り込むことができません。同じ顔でも、皮脂がでやすい鼻の部分は、いくら紫外線を浴びてもシミになりません。皮脂があるということは、バリア機能が働いているということなのです。

シミは基底細胞層のメラノサイトで作られます。美白化粧品はそこまで浸透しなければ効果をよく発揮することができません。浸透させるにはバリア機能を壊すしか方法がありません。シミは異物や刺激から細胞の核を守るためにできるものなので、バリア機能が壊れると返ってシミができやすい肌になります。美白化粧品はシミと追っかけっこになることを知っておきましょう。
 
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