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界面活性剤が肌におよぼす影響

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界面活性剤とは

 
性格が相いれないものを「水と油」といいますね。その水と油を混ぜ合わせる作用をするのが界面活性剤です。ほとんどは石油由来の合成界面活性剤ですが、その種類はおよそ2千以上ともいわれています。アレルギー性が強いため使用には制限があります。この界面活性剤がいま、病院の点滴に入れられて大変な事件になっています。合成界面活性剤とは何なのか、ここで再確認しておきましょう。
 

台所洗剤やシャンプーと同じ成分

ごく身近に使われている合成界面活性剤に、台所洗剤とシャンプーがあります。油汚れが洗い流せるのでとても便利なものです。しかしレストランのパートさんが、食器洗いでひどい手荒れや皮ふ障害を起こしたりします。界面活性剤は、洗浄と乳化に不可欠な成分で、化粧品では、洗浄剤、乳化剤、浸透剤などに使われています。化粧品の有効成分を皮ふの中に浸透させるには、肌のバリア機能をこわさなくてはなりません。バリア機能が異物の侵入を阻んでいるため邪魔になるからです。表皮の角質層には、水と油の層が重なりあう細胞間脂質というものがあり、水も油も通さない仕組みになっています。このバリア機能を、界面活性剤で溶かすこと、つまりこわすことによって浸透させているわけです。
 

自然界に存在せず活性酸素を発生

合成界面活性剤は、500℃くらいの高温高圧をかけて化学反応させることにより合成されるもので、自然界には存在しない物質です。ですから人の体には、合成成分を分解する酵素がありません。このため合成界面活性剤が体内に入ると、微量でも蓄積していき、活性酸素を発生させます。活性酸素は臓器や細胞を傷つけ、酸化を促進したり、肌老化を早めてしまう生物にとっての有害物質です。しかしその豊富な種類と性質を利用すると、あらゆる効果を実現できるため、幅広く便利に使用されています。
 
 
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皮ふに浸透すると肌を委縮させる

使用量に制限はありますが、乳化作用や浸透作用をより効果的にするために、似た作用をもつ合成界面活性剤をいくつか併用するケースがあります。するとその相互作用で毒性はより強いものになるとされています。肌につけると、肌を守っている大切な表皮常在菌を殺菌したり、そぎ落としてしまいます。合成界面活性剤は分解しないので肌にとどまり、じわじわと肌の機能をこわしていきます。また肌に浸透するとき、他の合成成分もいっしょに引き連れて皮ふの中に入っていき、たんぱく変性を起こして肌を委縮させます。すると当然の結果として、肌は薄くなり、保湿力は低下していきます。

 

生態系をこわし環境破壊も

毒性があるから法律で規制しているのですが、たとえ作用は微弱でも、化粧品は毎日使うものですから蓄積されていき、気づかないうちに乾燥肌や敏感肌を進行させます。さらに発生する活性酸素がシミやくすみの原因になります。合成界面活性剤の人体や生命におよぼす影響は、うすめたものでも前述の点滴の例でも明らかです。またそれがお風呂や洗面台から下水や河川に流れ出ると、土壌や水汚染につながり、微生物や生態系をこわし、環境破壊にもつながります。中には環境ホルモンの疑いがもたれている成分もあります。
 

安全な天然の界面活性剤

この合成界面活性剤に対して、天然の界面活性剤というものがあります。大豆を原料とするレシチン、羊の毛からとれるラノリン、石けんがそれで、いずれも洗浄作用や乳化作用があります。これらはオーガニック化粧品に使われる界面活性剤です。天然成分なので分解しやすく、自然界で循環できるため、健康や美容に悪い影響を与えることがありません。合成界面活性剤に比べるとやや安定性に劣るという点はあるものの、それだけ安全性は高いわけで、健康や環境を犠牲にしない点において評価できるものです。オーガニックコスメにおける世界の動向は、合成成分の使用をいかに規制し、天然成分100%に近づけるかに議論が集中しています。

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