オーガニック基礎知識

乾燥肌、敏感肌のためのオーガニックスキンケア

夕焼けシルエット
 

コマーシャルに惑わされず基本を大事に

 
乾燥肌をはじめとする肌トラブルに悩む女性が急増しています。少しでも肌にやさしいものをと、スキンケアにオーガニックを取り入れようとする傾向が強まっています。しかしいろいろ試してみるものの、なかなか改善がすすまず、コスメジプシーに陥ってしまう人もあります。大切なことは、化粧品のコマーシャルの誘惑に引きずられることなく、肌がなにを求めているのかよく理解し、適切に手当てをすることです。やみくもにコスメあさりをせず、基本にもどって、簡単なことからじっくり取り組むことが大事になります。
 

ひどい敏感肌には米ぬか洗顔

そこでまずクレンジングを見直し、石けんベースの洗浄剤に変えましょう。石けんはよく泡立ててから、その泡でそっとなでるように洗うのがコツです。その泡が肌をこすることなく汚れを吸い出してくれます。敏感肌がひどくて石けんもしみるようであれば、米ぬか洗顔をおすすめします。米ぬかはスーパーなどで売っているものを、木綿かシルクの布袋に入れて水につけて汁をとり、その白い汁で洗います。米ぬかにはむかしから肌を修復する作用があり、米屋のおかみさんは肌荒れを知らないともいわれてきました。
 

シャンプーの洗浄液に気をつける

洗顔のあとは、ローズやハトムギ、白樺水など、皮脂分泌を促す作用のある植物エキスを使った化粧水でたっぷり水分を補給します。白樺樹液を使った化粧水は刺激がなく水分の粒子が小さいので、すぐ肌に吸収される特徴があります。
このとき顔をピシャピシャたたくのは肌を傷めるのでやめましょう。両手でそっと包みこむようにして温めるようにしながらしみこませます。さいごは水分の蒸発を防ぐための油分として、オリーブ油、ごま油のような乾燥肌に適した植物オイルまたはバルサムクリームをなじませます。洗髪やボディシャンプーの際に、洗浄剤が顔に流れてしまうと、せっかくの努力が無意味になるので気をつけましょう。
 

オーガニックシャンプーの作り方
 

保湿に役立つ成分と補給方法

乾燥を和らげるための乳液や保湿クリームは、浸透剤として合成界面活性剤が使われているものが多いので注意が必要です。また保湿作用のある成分として、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド、エラスチンなどが注目を集めています。しかし角質層にあって水分をつなぎとめ、バリア機能の保護に役立つのはセラミドだけです。他の3つは表皮の下の真皮にある成分なので、これを真皮にまで浸透させることはできません。補給するにはサプリや食べ物から摂取する必要があります。

これらの成分はもともと牛やニワトリの鶏冠などの動物から採られていたのですが、BSEの問題などがあり、最近では植物から抽出されるものが多くなっています。植物から抽出する際に、石油由来の溶剤が使われるため、キャリーオーバーの残留が心配されます。またPEG(ポリエチレングリコール)やPG(プロピレングリコール)のような合成保湿剤は単一の保湿成分であり、植物のように複合的な抗酸化成分はなく、乾燥肌の改善にはおすすめできません。たとえ一時的に保湿ができても、長く使い続けるうちに活性酸素が肌を酸化させ、シミやくすみの原因になるので、かえってダメージを与えてしまう懸念があります。PGにはアレルギー性があり、旧厚生省の表示指定成分になっています。また発がん性が指摘されていることにも留意しなければなりません。
 

天然成分100%のオーガニックで

表皮にはバリア機能が集中しています。外界の異物やアレルギー物質の侵入を阻止し、肌細胞の新陳代謝を外に向かって排出するように働いています。それは水さえも通さない仕組みになっています。おかげでプールや海に入ってもわたしたちは水ぶくれにならずにすむわけです。ところが化粧品の化学成分を肌奥に届けるには、バリア機能を壊さなければ浸透させることができません。そこで合成界面活性剤でバリア機能を壊しているのです。バリア機能が壊れると乾燥肌がすすみ、やがて小さな刺激にも反応する敏感肌になっていきます。改善するには天然成分100%のオーガニックで、なるべく刺激の少ないシンプルなものが必要になります。乾燥に適したものとしては、米ぬか、シアバター、カモミール水、ヘチマ水、白樺樹液などがよいでしょう。これらは古くから使われてきたもので、肌を再生する働きもあるからです。