オーガニック基礎知識

乾燥肌の原因とオーガニックスキンケア

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急増する乾燥肌と化学合成成分の関係

 
いま年齢に関係なく、肌トラブルに悩む女性が急増しています。とりわけ多いのが乾燥肌、ついで敏感肌、さらにシミやニキビ肌などです。じつはこれらは別々のものではなく、乾燥肌が肌トラブルの入り口になっていて、すべてつながっています。ですから肌トラブルに対処するには、乾燥肌ケアがとても大事になります。その原因の大部分に、化粧品に含まれる合成成分がかかわっています。中でも広範囲に使われている合成界面活性剤の影響があります。バリア機能を奪い、肌細胞を委縮させ、うるおいを保つ角質層の機能を破壊しているのです。これを治すには、合成成分を使わないオーガニック植物の抗酸化力を生かして、肌に蓄積した合成成分を排出することです。そうすれば時間とともに肌は着実に改善していきます。

植物成分は天然100%でなければ意味がない

ただ、植物成分とはいっても合成成分が混じったものでは、その抗酸化力を発揮させることはできません。天然成分100%のものであることが大事です。植物は何百という有効成分を含んでいて、肌が本来もっている美しくなろうとする力を最大限に引き出してくれます。これが生物である植物の不思議なところで、素肌が必要としている成分を選択的に活かし、必要でないものは作用しないのです。たとえば乾燥している肌には皮脂分泌をうながしますが、オイリー肌には皮脂分泌を抑えるように働きます。また肌に潤いをあたえ、炎症を鎮め、皮脂分泌を調節し、紫外線を和らげます。さらに肌の新陳代謝を活発にしてターンオーバーを正常に導き、全体的に肌本来の機能を整えていきます。これは体の栄養補給に野菜をたべることが不可欠であることにも通じています。

使うほど肌バリアを壊す乳液や保湿クリーム

潤いのある健康な肌では、皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、細胞間脂質てくれがバランスよく保たれ、15~20%ほどの水分を含んでいます。ところが乾燥した肌では、これら3つの機能が低下し、水分量は10%以下になっています。その大きな原因に、洗顔料やクレンジングがあります。とくに最近の強いメイクを落とすために、クレンジングには強い合成界面活性剤が配合されていて、必要な皮脂まで削ぎ落とすことです。乾燥肌に悩むと、とかく保湿をうたうクリームや乳液に頼りがちですが、これには石油系の油剤や合成界面活性剤が含まれているので、使えば使うほど肌バリアは壊されていきます。
 

肌

 

保湿成分の抽出溶剤にも問題が

有効な保湿成分としてよく知られるものに、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド、合成のPEG(ポリエチレングリコール)などがあります。ヒアルロン酸は、かつてはにわとりのとさかを原料にして抽出されていましたが、最近ではバイオ技術により合成したものが使われるようになっています。またコラーゲンやセラミドは、哺乳動物に多い成分であり、牛からとられていたのですが、BSE問題があってから、植物性のものにかわりました。これを抽出するための溶剤に、石油由来のBG(ブチレングリコール)、ヘキサン、アセトン、酢酸エチルなどが使われていて、はたして植物本来の力が十分に発揮できるのか疑問視する声があります。これらの成分は肌の奥まで浸透させる必要があり、それに使われる浸透剤が肌の機能をこわしてしまうという問題もあります。また合成成分の保湿剤は、一時的な保湿には有効であっても、長く使い続けるとかえって酸化をまねき、くすみなどの原因になる可能性が高いともいわれます。

肌をいたわり乾燥を和らげる方法

乾燥肌の洗顔には、石けんベースのものを選ぶことが大事です。よく泡立ててから、短時間にさっと洗い流すのです。とくに乾燥がひどいと、石けんがしみる場合もあります。そのときは米ぬか洗顔がおすすめです。米ぬかの保湿成分がしっとりと肌になじみ、水分保持力を高めてくれます。米ぬかには薄くなった肌を再生する作用もあります。木綿かシルクの袋に米ぬかを入れて、水かぬるま湯にひたして浸出させ、その汁でなでるように洗います。米ぬかは昔から冬でも乾燥を知らずに過ごせるといわれているものです。

洗顔後はローズ、ヘチマ、ハトムギ、ローズマリー、白樺樹液などの皮脂分泌を促す働きのある植物のオーガニック化粧水をたっぷり与えます。そのあと油分として、乾燥肌に適した植物オイル、または酸化しにくいろう成分のホホバ油などのクリームをなじませて水分の蒸発を防ぎます。そうすることでターンオーバーとともに乾燥は徐々に改善していきます。乾燥の軽減度合いに応じて、つけ過ぎないように注意します。植物性のものでも、与えすぎると皮脂分泌機能が働かなくなる場合があるからです。オーガニックスキンケアは、①洗う、②潤す、③保護する、このシンプルな3ステップを手際よく行うことです。