オーガニック基礎知識

あなたのコスメは食べられますか?

海夕焼け
 

コスメは食べ物と同じくらい安全が理想

もちろんコスメは食べ物ではありませんよね。でもコスメの成分は皮ふを通して身体の中に入るものですから、食べ物と同じくらい安全でなければならないはずです。食品添加物が健康によくないことは、今日では誰でもよく知っています。そこで私たちはなるべく農薬や添加物の少ない野菜や食品を選び、毎日の食事で家族や子ども達が健康でいられるように努力をしているのではないでしょうか。

ところがコスメになると、肌に塗るものだからと意外に無関心であったりします。現代のコスメのほとんどは、有効成分が肌の奥深くまで浸透すると強調されています。それが乾燥肌やアレルギー、敏感肌、シミやニキビといった肌トラブルの原因になっていたら、とても矛盾していないでしょうか。

コスメの化学成分は経皮毒になる

食べ物は口から体に入ると腸で消化吸収され、腎臓や肝臓でデトックスされて体の各部に送られ、新陳代謝が行われます。このとき栄養にならない食品添加物は体外に排出されます。ところが皮ふから体内に入るコスメの化学成分は、血管に流れ込んで全身をかけめぐり、その一部は体の中に蓄積されます。これが経皮毒と呼ばれるものです。たとえ微量であっても、コスメは毎日使うものなので少しずつ体内に蓄積され、ホルモンに影響して体調を崩したり病気の原因になったりします。とくに女性の場合は、胎盤に蓄積されやすく、生まれてくる赤ちゃんの体質に影響するのです。妊娠中の女性のタバコは厳禁とされるのも、同じ理由からです。いま日本の満5歳未満の幼児のおよそ35%が、何らかの皮膚科に通っているそうです。そのうちかなりの比率がアトピーだといわれています。

幼児笑顔
 

小規模コスメメーカーのモアオーガニック

オーガニックコスメの原料が安全性にこだわるのは、こうした肌や健康に影響を与えるからです。石油からつくられる化学成分は、一時的にみせかけをよくしても、人体の機能を助けてはくれません。むしろ活性酸素を発生させて細胞を傷つけ、病気の原因になり、あるいは肌のバリア機能を壊してアレルギー肌になるなどマイナスに作用します。ところがやっかいなことに、よほど敏感でないかぎり、すぐ影響が現れないので、コスメの影響だと気づかないのです。時間をかけてシミやしわの原因になり、長く使うあいだに肌の弾力が失われ、ターンオーバーを乱して肌自体を薄くしてしまいます。すると水分をためる能力が落ちて、いつの間にか乾燥肌、老け肌になってしまうのです。

コスメの理想は、食べ物と同じくらい安全であることです。かなり高いハードルではあるものの、日本にはそれを実現している誠実なメーカーが存在します。その製品がモアオーガニックです。オーガニックコスメの原料は、美容植物を中心に、蜜バチがつくるミツロウのような原料もあります。いずれの場合も、農薬や化学肥料の影響を受けない自然の中で採取され、製造工程でも合成添加物など一切使わず、安全に徹して作られます。

買うのは容器の中身でイメージではない

ただオーガニックコスメは化学原料を集めて工場で大量生産できるケミカルコスメとはちがい、自然と大地の中で種まきをし、収穫までの手間と時間をかけて作られるため、コストは相応に高くなります。なので大手化粧品会社は手をだしません。大量生産できて、大量に売れて利益になるものしか作らないのです。このため容器のデザインやパッケージ、販売戦略に注力し、外観にお金をかけます。美しい女性モデルをつかい、魅力的な演出をし、TVや雑誌で夢みるようなコピーで売り込みます。消費者はイメージ戦略にのせられて、ほとんど中身を吟味することなく選んでいます。新成分の効果だけが魅力的に表現され、肌ざわりや即効性や使い心地をよくするため、乳化剤や浸透剤、エモリエント剤、Ph調整剤、合成保存料や合成香料などがたっぷり入った製品が作られます。

オーガニック?
            表示には数多くの合成成分が・・・
 

オーガニック仕様に見せかけて、実際は多くの化学成分が使われている製品も実際にたくさん出まわっています。認証機関が認証している原料を一つだけ配合して、製品自体が認証を得ているかのように誤認させる表現をしている商品もあります。

それらを見分けるには、消費者が成分について判断できる予備知識をもつ必要があります。コマーシャルの魅力的な表現や、容器やパッケージデザインにお金を支払うのでなく、容器の中身を見極めて選ぶことの大切さを忘れないようにしたいものです。