オーガニック基礎知識

オーガニックコスメが人気を集める理由とは

ランプ

オーガニックコスメに期待されるもの

オーガニックコスメが期待される最大の理由は、安心と安全ではないでしょうか。植物の生きたエネルギーを肌に取り込み、肌本来の自然治癒力と免疫力に働きかけて、傷んだ肌を穏やかにケアしてくれるからです。石油から作られた化学成分は肌から浸透して身体に入り、肌の機能をじわじわと狂わせます。そして気づかない間に、乾燥肌やアレルギーなどの肌トラブルになっていきます。これに対してオーガニックコスメは、自然の生きた植物成分がゆっくりと肌の組織に働きかけ、本来の健康で美しい肌をよみがえらせるのです。

石油から作られる化粧品の化学成分はいまや数千種類にものぼります。そして一つの成分には基本的に一つの働きしかありません。ですから沢山の成分を組み合わせてレシピを作り、使用したすべての化学名が容器やパッケージに記載されます。しかし、カタカナとアルファベットと数字の化学名の判断は難解で、どの成分がどんな働きをするのか、一般の消費者にはほとんど理解できません。その多くにアレルギー性などの害が指摘され、肌に大きな負担をかけてしまいます。

オーガニックの成分名は原料名が表示される

一方、オーガニックコスメに使われる天然成分は原料名で表示され、化学的な成分名で書かれることはほとんどありません。植物には無数の成分が含まれていて、そのすべてが科学的に解明されていないのです。例えばローズマリーエキスでは、保湿成分や芳香成分のほか、何百という有機化合物が含まれています。しかし現在の科学をもってしてもそのすべての成分は解明しきれていません。つまり、すべての成分を化学名で書き表すことが不可能なので、「ローズマリーエキス」とだけ表示されるのです。これは他の植物についてもいえることであり、これがケミカルコスメとオーガニックコスメの大きな違いです。

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乳化作用と防腐作用を何によって行うか

オーガニックコスメで問題になるのは、乳化作用と防腐作用を何によって賄うかということです。乳液ややクリームを作るには、水と油のように本来は混じり合わないものを混ぜ合わせなければなりません。これが界面活性剤です。ここで合成界面活性剤を使うなら簡単ですが、合成界面活性剤は肌荒れやアレルギーを引き起こし、発ガン性や環境ホルモンの疑いももたれています。子供にアトピーが多いことや、乳ガンや子宮ガンの女性が多くなっていることも合成界面活性剤が原因の一つではないかとみられています。

現在、オーガニックコスメの界面活性には、石けん、レシチン、ラノリン、シャボン草などが用いられ、防腐剤には、ローズマリーエキス、ヒノキチオール、クマザサエキスがあります。これらの植物は抗酸化力があり、化粧品を長く保存できるだけでなく、肌に対してもよい働きをするという特徴があります。

昔の日本美人はヘチマ水でつくられた

オーガニック栽培の植物は安心だけでなく、UVカット機能を果たしたり、肌の美しさを高める効果でもすぐれています。日本では昔から化粧水に、ヘチマ水が美人水として使われてきました。ヘチマ水には皮ふ細胞を活性化する9つのサポニン群が含まれています。さらに潤いを与えるペクチン、肌に透明感を与え、本来の白さを保つのを助ける多糖類やアミノ酸もあります。ほかに咳止めや利尿作用もあります。これらはヘチマ水のほんの作用の一部にすぎません。単に成分名に「ヘチマ水」とあっても、保湿、収れん、再生、美白と、肌を美しくするのに役立つたくさんの有効成分が複合的に入っているのです。最近注目を集めている白樺樹液についても同様のことがいえます。

植物成分こそが美しく健康な肌をつくる

天然成分しか使わなかった昔の日本女性の肌は世界一美しいといわれてきました。しかし化粧品に化学成分が使われるようになって、アレルギーや肌荒れに悩む女性がぐんと増えています。使い心地の良さや香りなど、いまでは化学成分を混ぜ合わせることでどんな肌なじみの化粧品も作れてしまう時代です。パンフレットや女性誌の宣伝文句をみると、化粧品はすばらしく進化しているようにみえますが、お肌で悩んでいる人はむしろ増えているのです。肌はとても正直です。植物成分で「自然治癒力」「免疫力」を高めることこそが、本当に美しく健康な肌のために望ましいのです。これが昨今、オーガニックコスメが見直されている大きな理由です。