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UVカット&美白化粧品が乾燥肌を進ませる理由

ベンチ

紫外線吸収剤より反射剤が安全

太陽の光が強い季節は、UV化粧品と美白化粧品は必須アイテムです。紫外線は皮ふの弾力を失わせ、シミやくすみ、シワの原因になり、皮膚ガンの危険性さえあります。しかし乾燥肌に悩んでいる人には、安易に流されることなく、これだけは気をつけてほしいと思うことがあります。判断をまちがうと、乾燥肌をさらに悪化させてしまいかねないからです。

紫外線は人体にとって有害な光です。オゾン層が破壊されて降り注ぐ紫外線の量が一段と増えているといわれています。紫外線にあたっても、光を反射したり吸収することでその害を防いだり、メラニン色素の過剰な生成を抑えるのが紫外線を防御する吸収剤や反射剤です。吸収剤は光をエネルギーに変えて放出するため、肌に与える負担が大きくなります。なので二酸化チタンや酸化亜鉛のような反射剤を使用したものを選ぶようにしましょう。

SPF値の誤解

UV化粧品を選ぶのにSPF値は重要なチェックポイントですが、その数値の大きさと効果は比例しないことをご存じでしょうか。SPF値が50なら25のものに比べて2倍の効果が期待できそうに思われますが、じつはまったく違います。20を超えていれば、効果はすでに90%以上を達成しています。SPF値が50など大きいものには紫外線吸収剤が使用され、肌がヒリヒリするなど刺激が大きくなります。SPF値は紫外線を防御する効果ではなく、効果がどれくらい長い時間もつかの問題なので、汗で流れることも考慮して2、3時間おきに塗り直せばまったく問題はありません。リキッドタイプのものはパウダータイプのものより肌への負担が大きくなるので要注意です。

薬用美白化粧品は要注意

美白化粧品は紫外線によってできたシミを予防ないし除去するものです。紫外線を受けると肌は自分を守るために基底層のメラノサイトがメラニン色素を生成します。健康な肌であればメラニン色素は肌を守るための機能なので、ターンオーバーによって角質層の外に向かって押し上げられ、最後は垢になってはがれ落ちて元の白い肌に戻ります。しかし、肌の機能が狂ったり、ターンオーバーの乱れやホルモンの影響などで角質層に沈着するとシミになります。メラニン色素の過剰な生成を抑制する成分を配合したものが、一般的な美白化粧品になります。できてしまったシミに作用するのは薬用美白化粧品になりますが、これに使用される成分が明らかでないものもあり、肌への負担とリスクが大きいことから使用は慎重でありたいものです。

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バリア機能を破壊する合成界面活性剤

いずれにしても成分を肌に浸透させるには、肌のバリア機能を無効化する必要があり、その目的のために配合されるのが合成界面活性剤と合成ポリマーです。これらの化学成分は肌の環境を悪化させ、乾燥肌をさらに進めてしまう可能性が高く、十分な注意が求められます。美白のためにバリア機能が損なわれると、さらに紫外線の害を受けやすくなり、イタチごっこになってしまいます。
合成成分は効果を上げるために濃度を高めて配合されるのも一般的です。数年前の白斑事件では白樺から発見されたロドデノールという美白成分を化学合成して、じつに100倍もの濃度で配合されていた薬用美白化粧品でした。こうしたリスクを避けるには、オーガニックな天然成分のものを選ぶのが安全です。分解しやすい大豆レシチンなどの天然の界面活性剤を使用したものや、海藻やゼラチンなど天然のポリマーを使った製品であればより安全です。

美白化粧品はどれか一つに絞る

また美白成分が配合された美容液、乳液、クリームなどがいくつも重なると効果が過剰になり、肌によけいな負担をかけてしまいます。美白化粧品はどれか1つに絞ることが大事です。そもそもバリア機能さえしっかりしていれば、紫外線の害をかなり防ぐことができます。それには水分をしっかり補給することが大事であり、乾燥肌にとってはニワトリと卵の関係になります。知らず知らずのうちに乾燥肌を進めてしまったというようなことになってはなりませんね。わざわざお金をかけて、肌本来の機能をこわしてしまってはコスメジプシーに陥るだけで、元も子もなくなるからです。

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