オーガニック基礎知識

シワの原因と対処法

露天風呂 2016.4.2

シミ、シワ、たるみはエイジングサインです。シミは表皮の組織を紫外線から守るメラニンが沈着してできますが、シワはちょっと複雑で厄介になります。どちらも紫外線と乾燥が大きく関係しています。

シワの種類は、大きく分けて3つです。筋肉の動きでできる「表情ジワ」、表皮に生じる「小ジワ」、真皮が弾力を失ってできる「深いシワ」です。原因やでき方はさまざまですが、まず目元の皮ふのように薄いところにあらわれます。はじめはうっすらで、しだいにはっきりして、だんだん深くなります。表情ジワはほうれい線などが固定しないように、顔の筋肉をストレッチすることで予防・緩和できます。

小じわの原因は水分不足と紫外線

小ジワの最大の原因は、肌の水分不足と紫外線による角質層の変化です。スキンケアによって遅らせたり、対処の仕方で消すこともできます。皮ふのバリア機能が低下して角質層の水分保持機能が不足すると、皮ふ表面が収縮し、深くなった皮溝の凹凸が一定方向に流れることでできるのです。ですから乾燥肌には普段からちゃんと対策することがとても大事です。とくにケミカル化粧品は、安価で圧倒的な多数派ですが、バリア機能をこわす合成界面活性剤が使われていることに注意しなくてはなりません。

肌の水分は、①皮脂膜、②NMF(天然保湿因子)、③角質細胞間脂質の3つで保たれています。その主成分は、皮脂膜が脂肪酸、スクワレン、ロウ類、天然保湿因子NMFがアミノ酸類、PCA-Naなど、角質細胞間脂質がセラミド、脂肪酸、スフィンゴ脂質などです。これらの成分を補うことができれば水分保持機能を高めることが期待できます。

まず小ジワを防ぐには、スキンケアでたっぷり化粧水をして、美容液などで保湿を補強し、良質のクリームでふたをして水分の蒸発を防ぎます。ただ一般的な保湿クリームや乳液を安易に使うことは注意が必要です。合成界面活性剤が使われているものが多く、かえって肌に負担を与えてしまうため、成分表示をよく確かめましょう。広告に良いことずくめの効果が書かれていて、全成分が確認できないものは要注意です。またターンオーバーの乱れもシワの原因となるので、修正には表皮分化促進作用のある白樺樹液(=ホワイトバーチウォーター)の飲用がおすすめです。

目元 2016.4.2

真皮の変化に起因する深いシワ

しかし真皮の変化に起因する深いシワになると、繊維芽細胞が衰えて弾力が失われ、皮ふが弛緩してできるので、簡単には消すことができません。あわててマッサージするのはかえって危険です。物理的な力が加わると繊維細胞が切れたり、小ジワから大ジワへと老化のスピードを早めてしまいかねないからです。真皮は繊維芽細胞からつくられるコラーゲン繊維とこれを束ねるエラスチン繊維、ヒアルロン酸などの高保湿成分がスポンジ構造になって皮ふの弾力を保っています。しかしコラーゲンやエラスチンは、加齢や紫外線をあびることによって減少し、その構造が崩れてしまうと修復が難しくなります。

シワにならない対策としては、化粧品で肌の奥深くへ成分を浸透させることは難しいので、食物や飲料、サプリなどから摂取して体の中から補うことになります。酵素を含む生野菜や果物、発酵食品、肉類、魚介、たまご、乳製品などの良質なタンパク質とビタミンCを摂取するようにします。
化粧品で成分を真皮まで浸透させることはできません。すぐに潤ってみるみるシワが消えるような誘いの言葉には距離をおきたいものです。肌のバリア構造が壊れてかえって肌を傷めてしまうリスクが高いからです。1、2週間で実感できる肌の生まれ変わりは幻想にすぎないのです。合成界面活性剤や合成ポリマーがつくり出す魔術であって、10日もやめてみれば前よりシワがひどくなっていることに気付くはずです。

活性酸素は肌と健康にとっての大敵です。肌の奥に到達する紫外線、食品添加物、ストレス、化粧品のケミカル成分、アルコール、薬などによって発生し、細胞や遺伝子を傷つけ、ダメージを与えます。これを防止するには、抗酸化物質を含む野菜や果物を摂取するようにします。最近では白樺樹液が活性酸素を除去し、デトックスしてくれると注目されています。また、ビタミンやミネラルなどのバランスの良い補給も役立ちます。食生活の乱れをなくし、たばこや過度なお酒は控えることも大切です。

一旦できてしまった深いシワは容易に消えないので、シワになる前の肌のハリを保つ前ケアが大事になります。つねに紫外線対策を忘れないこと、乾燥肌の原因を知って脱却する努力をすることが基本です。肌はもともと自ら美しくなろうとする自然治癒力をもっています。化粧品で美しくなろうという発想ではなく、肌本来の働きをサポートしてくれるナチュラルな化粧品を選びたいものです。それが今だけでなく、10年後、20年後もシワのない健康でみずみずしい肌を保つ近道だからです。