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ケミカル成分がバリア機能をこわす!

雲模様

ケミカル成分がバリア機能を壊している

 
わたしたちの皮ふはおどろくほど薄く、精巧にできています。表皮は基底層で誕生し、有棘層、顆粒層をへて、最表面の角質層ではがれ落ちます。デリケートな目の下の皮ふでは厚さがわずか0.1mmしかありません。顔全体の平均でも0.2mmくらいです。そんなに薄くても、最表面の角質層は、外部からアレルギー物質などが侵入しないように強固なバリア機能をはたし、水分の蒸発をふせいでいます。ところが化粧品に含まれるケミカル成分が、この大切なバリア機能を壊してしまうのをご存じでしょうか。
 

浸透剤に使われる合成界面活性剤

なぜ壊すかといえば、ケミカル化粧品の有効成分を肌に浸透させるためです。バリア機能が正常にはたらいていると、成分を浸透させられないからです。そこで油を水に溶かす合成界面活性剤がつかわれます。合成界面活性剤にはさまざまな種類や性質があり、その数は2000種類以上にものぼります。しっとり感などテクスチャーをよくして消費者によろこばれる効果をだせて、コストも格安でメーカーにはとても都合のよい成分です。ですが肌にとっては有害なものです。食品の見た目や味をよくするために使われる食品添加物によくにています。
 

メイクブラシ
 

バリア機能が失効すると水分は蒸発

合成界面活性剤は、油汚れを洗い流せる台所洗剤と同じ成分です。本来は交じり合わない油と水を、混ぜあわせることができます。角質層は8~10層にも重なり、本来は水も油もとおさない仕組みになっています。ところが水も油もとおさない角質層の細胞間脂質や天然保湿因子をとかし、バリア機能を失効させてしまうのです。バリア機能が失効すると、有効成分ばかりでなく、アレルギー物質や雑菌類まで肌の中に侵入し、水分が蒸発して乾燥肌や肌荒れの原因になります。
 

表皮の厚みと精巧なその構造

表皮の厚さは平均わずか0.2mmほどしかありません。表皮の細胞は基底層でうまれ、有棘層、顆粒層、角質層へと押しあげられ、最後はアカになってはがれおちます。このサイクルをターンオーバーと呼んでいます。基底層は1層だけですが、有棘層は5~6層、顆粒層は2~3層、角質層は約8~10層からなり、とても精巧にできています。いちばん外側の角質層は、たった0.01~0.02mmほどしかありません。サランラップ2,3枚を重ねた厚みです。そこに8~10層もの水と油が交互に重なりあった角質細胞間脂質があり、その表面は皮脂膜でおおわれていて、水をはじきます。
 

表皮の構造                       表皮の構造

                  

海水浴やプールで水に浸かっても水ぶくれにならずにすむのはこの構造のおかげです。ケミカル成分はこの大切な皮脂膜を奪い、バリア機能をも溶かしてしまいます。また皮脂膜は表皮常在菌と共存して、皮ふのphを弱酸性に保ち、悪玉菌の繁殖をふせいでいます。
 

そもそも浸透させる発想が逆

最近はケミカル成分に依存しない、分子を超微粒子化して浸透させるナノ化技術もあらわれていますが、これは表皮から真皮までつきぬけて皮下組織の毛細血管にはいりこみ、経皮毒になる危険性が指摘されています。いずれにしても皮ふは、下から表面に向かってターンオーバーを繰り返し、つねに再生していくのが自然なすがたであり、逆に外から何かを浸透させることは想定していません。浸透させるという発想そのものが、肌の自然な生理作用に反しているのです。まして大事なバリア機能を破壊するなど、あってはならないことです。化粧品の役割は、肌本来の機能を大切に保ち、乱れを正常化し、助長するものでなければなりません。

植物エキスをつかったオーガニック化粧品は、肌本来の自然なしくみに順応し、ターンオーバーを促し、肌の健全な生理作用を助けるようにはたらきます。
 

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