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美容によい食事とは

ヨーロッパの農村

美肌のための食事

 
どんなによい化粧品を使っても、化粧品だけに頼って本当の美肌を手にすることは困難といえます。偏食や飲み過ぎが美容によくないことは誰でも知っています。しかし具体的な食生活をどうするかとなると、よく考えて実践している人は少ないようです。美肌のためによい食事とはどうあるべきか、なにを心がければよいか考えてみましょう。

美容の専門家は皮ふや身体が食べものと密接につながっていることをよく知っています。なので身体によいものをバランスよく選んで食べています。アルコールを飲み過ぎたり、むやみに夜更かししたり、過食暴食はしません。それは翌朝の肌の調子にてきめんにあらわれるからです。
 

酵素と腸内環境

身体によい食べ物とは、酵素が多く含まれていること、腸内環境を整えてくれるものということができます。酵素は人体の消化と代謝のすべてにかかわるきわめて重要な栄養素です。心臓などの体の各臓器は酵素の力によって動いており、酵素の介在がなければ人間は一瞬たりと生きることができません。同時に、腸の働きは健康に大きく影響します。腸内腐敗は健康にさまざまな障害や病気を誘発します。大腸菌やビフィズス菌、乳酸菌などの腸内常在菌が大事であることは、最近ではよく知られていることです。
 
 
 

オーガニックテーブル2
 

消化酵素と代謝酵素

酵素の数はおよそ2万種類にものぼるとされ、それぞれ一つずつの使命をになって活動しています。たとえば呼吸を調整する使命をおびた酵素は、他の部位では働かず、呼吸のためだけに働きます。また体内で生成される体内酵素は、毎日一定量が生産され、消化酵素と代謝酵素の二手に分かれて仕事をしています。ところが大量の食べ物やアルコールが消化管に送り込まれると、消化酵素だけでは処理しきれなくなり、緊急事態として代謝酵素が消化作業に動員されます。すると代謝がおろそかになり、体調を崩したり病気の原因になるのです。暴飲暴食が美容や健康にマイナスになるのはこのためです。

酵素には、体内で生成される体内酵素と、食物から補給される体外酵素があります。体内酵素は年齢とともに生成される量が減少していくため、食べ物から補わなければ、健康に支障が生じるようになります。つまり年齢があがるほど、不足する酵素を食物によって補給する必要が高まるわけです。
 

活性酸素を無害化する酵素

体内にたえず発生しつづける活性酸素は、細胞にダメージを与え、肌にシミやしわをつくり、老化を進めることが知られています。この活性酸素を無害化する役割りをするのも酵素です。ですから美容によい食品の条件とは、酵素を多く含む食物なのです。また、血液をサラサラにする食品は、全身に栄養素が行きわたらせるので美容にもよいことになります。腸内腐敗を少なくして便通をよくし、エネルギー効率がよいことも大事です。
 
 
 

自然食材
 

非加熱食が長寿をつくる

こうした条件をみたす食べ物は、生野菜、果物、刺身などの生魚、芋、豆や穀類、みそや納豆・酢などの発酵食品、海藻類などです。酵素は熱に弱く48℃で失活してしまうため、これらの食品を、非加熱で食べることが重要です。食事の半分は非加熱食で摂りたいものです。生野菜と果物には、食物繊維、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカルなどが多く含まれています。またβ-カロテン、ポリフェノールなどの抗酸化物資があり、そのマイナスイオンが活性酸素を無害化してくれます。キャベツ、大根、ブロッコリーにも多く含まれています。これらを食事の非加熱で食べるのは、昔からの日本食の特徴であり、加熱食中心の西欧や中国料理と異なり、日本人の長寿を支えた食習慣であるといわれています。
 

残留農薬と化学肥料に注意

ただ生野菜で注意が必要なのは、残留農薬と化学肥料の問題です。農薬は生命にとって猛毒であり、きわめて危険な物質です。微量でも体内に入ると強力な活性酸素が発生して、害をおよぼします。土中に生息する微生物を死滅し、複雑な栄養素が失われ、土壌環境が悪化して野菜本来の栄養価値を落としてしまいます。ですからなるべく無農薬で化学肥料を使わない野菜を選ぶことが大事です。無農薬で堆肥により育てた野菜は安心なだけでなく、栄養価に富み、味も格段に美味しいことを知っておきましょう。
 
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